2013年03月06日

極々私的音楽考察 その1

98年以来音楽業界は右肩下がりを続けている。延びなくてもいいからそこそこ楽しく音楽人生、音楽生活が送れればと思っていたのだが・・・

さてここまで右肩下がりをしているのは何でなのだろう?と考える時もある。

音楽業界、特にレコード会社とレコ屋はずーーーっと持ちつ持たれつで業界を支えて来たことは事実である。
しかしこの慣れ合いが大きく人の音楽感を崩壊させたのも事実である。
レコード屋が自分の意志や音楽感を持たずにレコード会社の言いなりに売っていたのも事実である。
そうでないレコ屋もあるにはある(その代表は武蔵小山のペット・サウンズ・レコードかな)

昨今、パパ・ママショプと呼ばれる町のレコード屋さんが次々と消えていっている(http://d.hatena.ne.jp/cd-open-close/)重々承知だが10坪とか20坪の店を維持するのは大変だろうと思う。
 俺も最初の頃はそんなレコード屋さんで買い物をしていたのだ。
小学校6年の時に自分のお金で初めて買ったシングル盤は桜田淳子のセカンドシングル「天使の初恋」だ(笑)花の中3トリオでは桜田淳子が大のお気に入り!この時同時にデビューシングルをクラスの女の子に買ってもらったので2枚同時購入だった。
買ったの浦和駅東口にあったMINEと言う6畳くらいのレコード屋さん。この時は殆どレコード屋に対して何も考えてなかった。でも1枚買うと10%の割引券をくれるので、ある程度リピーターになっていたのは確かだし、店主がとても良い人で良く話をして買ったものだ。あまり覚えていないが、MINEでは上田知華+KARYOBINの4枚目(80年)のアルバムやレインボーの「虹を翔る覇者」(76年)なんかもリアルタイムで買った。
さて音楽自体を真剣に聴きだしたのは小5の時のお年玉で買ったナショナルのラジカセを手に入れてからだ。
もちろん、家の茶の間では歌謡番組を家族で観る習慣があり、かなり大きめなステレオ(レシーバーにターンテーブル)も所有していた。家にあったレコードは「帰って来たヨッパライ」とか「東京モナムール」とかポール・モーリア、ニニ・ロッソ、パーシー・フェイスなど割りと支離滅裂だったが良く聴かされてたので各々思い入れはある。
そしてこの時代ありがちな自分所有のラジカセで御多分にもれず内蔵マイクで番組を録音したものだ。
その後すぐにLINE録りを学ぶのだが・・・
そんなこんなで中学生になり日曜日にやってたTVジョッキーで流れるEDWINのCMのBeatles「She Loves You」で衝撃を受け、コンパクトシングル(4曲入り)を購入した辺りから洋楽へ傾倒していくことになる。多分その前にCarpentersを知っていた。
洋楽を聴きだすとMINEというパパ・ママショップでは満足出来なくなり、浦和駅西口にあるMINEの20倍くらい大きな柏屋楽器に通うようになったのだ。そうそう、中村雅俊さんの奥様の五十嵐淳子さんの実家も浦和駅西口で和合レコードってお店をやっていてそこでもたまに買っていた。そこのレコード屋の特徴はポスターをパネルにしてくれる事(もちろん有料)Linda Ronstadtのポスターをパネルにしてもらったっけ!ユーミンの14番目の月のディスプレイが印象に残ってる。

そう、何が言いたいかというと、パパ・ママショップは狭いからカタログを売るのではなく新譜を売って回転させて儲けるというビジネスモデルなのだ。レコード会社はこういうお店を特約店契約し如何に儲けさせるかを考えた結果毎週のように新譜を出し、次々と売ると言う新譜至上主義のビジネスモデルを確立していったのである。だから宣伝も1ヶ月単位と短く、ヒットしなかったらどんなに素晴らしい作品だろうとも旧譜と言うカテゴリーに移してしまい、プロモーションも止めてしまい、次の新たな作品を売るのだ。昔は3ヶ月に1枚のシングルを出して、1年に1枚、下手すりゃ3ヶ月1枚のペースでアルバムをリリースするアーティストも沢山存在した。
音楽を売るということより、今売れるものを今売るビジネスモデルを確立してしまったのだ。まぁレコード会社、レコ屋、お互い願ったり叶ったりだったんだと思う。
なので、ラジオやテレビもヒット曲中心の番組になり、どれを聴いてもツマラナイモノと化していくのである。だから俺もNHK-FMを聴くようになり、AMはFENばっかりになっていったのだ。
洋楽はこの当時海外の2ヶ月遅れ位で国内盤が発売されるのが普通だったから、必然的に俺は輸入レコ屋に行くようになった。当時では西新宿のDISCROADやOMとかブート専門店KINNIEとか、渋谷や新宿に在ったCISCO、Kittyレコードがやっていた吉祥寺のROCKINN?だったか、ただ俺が住んでいた浦和にはな・な・なんとBUS STOP(のちにNew Bus Stop)という輸入盤屋がありそこへは週に2回は最低でも通っていたもんだ(ビニールバッグが鯨の絵)
たまに国内盤を買うのは柏屋楽器か秋葉原まで行って石丸電気で買うようになった。石丸電気は当時から別格の品揃えで廃盤商品もちゃんと廃盤タグを付けて購買意欲をソソる売り方をしてたもんだ。あとはオマケの楽しみかな?ポスターだったり内袋だったり、もちろん10%の割引券は当たり前である。

と言うわけで、音楽を知れば知るほどパパ・ママショップの存在は自分の中では無くなっていくのである。
俺にとっては要するに金太郎飴的な面白味のないレコ屋って事。
とは言え、普通の人はレコード会社の戦略通り、テレビやラジオでプロモーションされる曲をパパ・ママショップで買うのである。
でも普通の客はそれで満足だし、十分だったに違いない。
それが当たり前で、自分はやはり少しのめりこんでいた部類だったのは確かである。

さて、そんな俺はと言えば、中学の同級生でニューミュージックマガジン(今のミュージック・マガジン)を読んでいたのはクラスでたったの二人。ロッキング・オンは72年に創刊されていて読んではいたが、そんなに影響力のある雑誌では無かったような気もする(失礼)ただ、最後の方のページに友の会ってのがあって、はがきを出すと住所と名前と音楽趣味を載せてくれるところがあり俺も掲載してもらった。後にロッキング・オンの人たちと食事した時この話をしたら、大笑いされたが、渋谷さんには「ホラ見ろ」と得意げな様子で擁護してもらった(爆)実はこのお陰で当時中学生にも関わらず、大学生の人達に混じって32ミリフィルムの無料上映会を開いていたのだ。まだプロモーションビデオが殆ど無かった時代に数少ないPVをレコード会社に借りに行ってさ。パッセンジャーなんて名前をつけて、公共の無料で貸してくれる部屋を借りて、32ミリの再生機と操作出来る人を自分達の持ち出しで雇って音楽を広めるんだなんてさ。この時の大学生の人達にはアナログを貸してもらったりもした。この仲間たちとは1年ちょっと活動して解散したんだが、最後に埼玉会館小ホールを借りてストーンズの『ギミー・シェルター』の有料ビデオコンサートを開催して解散したのだ。ロッキング・オンを介して集まったので解説として渋谷陽一さんに解説をお願いしたんだが、断られて松村雄策さんに来てもらったのだが、プロレスの話を喋って帰って行ったというある意味伝説の解説をしてもらった微かな記憶がある。
定期購読としてはもちろん!MUSIC LIFEも買っていました。

さてさて、良い音楽に出会うと、その周辺や以前はどうだったかを知りたくなる、もちろんプロデューサーだったり、参加ミュージシャンだったり、レコーディングスタジオだったりと。当時はネットなんてなかったので、本かラジオかレコード屋で現物を見るしかなく、ニュースも基本ラジオが早いのでラジオを聴きまくる。ただし、最新ニュースしかないので過去作品についてはとにかく買ってみるか、NHK−FMで掛かるのを待つしかない。特にサウンド・ストリートと19時15分からやってた46分テープを裏返してバッチリ録音できる番組がベスト・アルバム的選曲だったり新譜を殆ど丸ごと掛ける内容で放送していたのを必死でエアチェックしまくるのだ。

この時からすでに良い音楽を売るという姿勢は業界にはほぼ無かったんだと思う。また過去作品を積極的に掛ける番組もラジオ、テレビともに殆ど存在しなかったと思う。それは今も昔も変わらない。 

そして俺的に今持って最も不満だったのが小学校の音楽授業である。あんなつまらない授業で良くこんな音楽好きが育ったと思うよ。
音楽と言ってもクラシックが中心なのだが、なんで全く興味が沸かないような教え方だったんだろうか?クラシックはつまらないものだと言う教育しかされてないよ。テストなんて酷いもんで、わからないものだからこの曲はなんですか?の答えに「ウルトラマン」とか書いて怒られてたのは俺です。もっと楽しく教えて貰いたかったな!余談だが、中学2年の時の英語の先生はStevie Wonderの「You're The Sunshine Of My Life」の歌詞で教えてくれたよ!と言ってもこの曲知ってたのは俺だけだった(一応メロを歌ったんだ)

という訳で、日本での音楽を取り巻く環境が悪過ぎて、音楽を聴くと言うことが素晴らしいことというよりか、ヒット曲を聴くという方向で世の中は支配されていると言う事が、根本的に音楽が衰退してしまった事に尽きると言いたかったわけです。ヒット曲を聴かなくなると売れなくなる訳で、昔は数字だけはミリオンを売っていたが、現状の購買層イコール本当の音楽ファンの人数なのではないかと思います。

第1弾はこれでおしまい。

posted by cozy at 22:27| ニューヨーク ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | MUSIC | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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